8.05.2011

火の鳥 未来編

自分のまとめ能力と備忘録用のメモの公開!

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西暦3404年

地球の地表は荒みきり、地下にメガロポリスを作って生活する人類。

全部で5つあるメガロポリスのうちの1つ「ヤマト」が舞台。

「人類戦士」と呼ばれるマサトが主人公。
人間に夢を見させてくれる不思議な生物・ムーピーのタマミと一緒に暮らしてる。

メガロポリスは5つとも別々の電子頭脳の決定で全てが動いていて、
人類戦士はその決定をもとにメガロポリスの運営を行っている。

ある日、人類に幻想を持たせるムーピーは危険だ、
という理由からタマミを処分しろという命令をマサトは受ける。

命令はヤマトの電子頭脳・ハレルヤから。

マサトはその命令に逆らってタマミを連れてヤマトを脱出し、地表に逃げ出したが、
地表の厳しい環境の中、行き倒れになる。

ここで猿田博士が登場し、マサトは救われた。
猿田博士は、人間を除いてほとんど絶滅してしまった動物たちを復活させようと、
地表に建てた研究所で研究を行っていた。

ここでマサトは猿田博士と一緒に研究を進めることになった。

一方、ハレルヤはマサトを探し出して処分しようとするが、
別のメガロポリス(レングード)の電子頭脳・ダニューバーはマサトが亡命してくれば受け入れる考えを明かした。

これをきっかけにして電子頭脳どうしが言い争いになり、戦争の決定がくだされ、
水爆により全てのメガロポリスが壊滅した。放射線により地球は汚染された。
地表にある猿田博士の研究所だけが無事に残った。

地球の生命復活は、猿田博士とマサトに託された。
そんな中、火の鳥が研究所に現れ、マサトを生命復活の立役者と指名し、マサトは死なない体になった。

その後地震により猿田博士の研究所も崩壊し、地球上の生命はマサトとムーピーのタマミだけになった。

500年後にタマミが死んでしまったそのあとも、
1万年間マサトは研究を進めたが生命は上手く創れなかった。

ある日マサトは海に炭素・水素・酸素の混ざりものを流し込み、自然に任せることにした。

その狙いは当たり、原始的な生物が誕生し、植物が生まれ、動物も生まれた。
人間が再び生まれてくるかと期待したが、実際は異様な世界が展開される。

意図に反してナメクジが進化し、突然変異で直立歩行するナメクジが生まれ、
文明を築いてゆく、という気味の悪い世界が広がった。

しかしナメクジの人(?)種間の争いにより、彼らも絶滅した。

その後、ようやくかつてと同様に人類が誕生した。
しかし、何十億年もの過去に生きていた自分の頃の人類と比べて
なんら変わっていない新人類の姿をみて、マサトは失望を覚えた。

そのとき火の鳥が再び現れて、30億年ぶりにマサトと会話を始める。

動植物・細胞はもちろん、銀河系・惑星・地球から、分子・原子・素粒子に至るまで
宇宙生命(コスモゾーン)が宿っていて生きている、という話をマサトにする。
そしてマサトは火の鳥と一体となり、タマミやその他たくさんの宇宙生命と一体となる。

そのあとの最後のくだりと火の鳥のコメントに言葉を失ってしまう。そのまんまメモ。

「生物が滅びてまた現れて進化して 栄えて滅びた……(略)
人間だって同じだ どんどん文明を進歩させて結局は自分で自分の首をしめてしまうのに
『でも今度こそ』と火の鳥は思う 『今度こそは信じたい』
『今度の人類こそきっとどこかで間違いに気がついて……』
『命を正しく使ってくれるようになるだろう』と……」

手塚治虫の世界観の壮大さに圧倒されて、自分の世界観も変わってしまうような作品。

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