8.30.2011

雇用のメモ

一橋大学の川口大司先生によると、

労働者の中途採用を考えてる企業が候補者にお試しで働いてもらい、
試用期間が満了したときに正規雇用せずに契約終了、
となってしまった場合、日本では解雇と同等に扱われるらしい。

これを法律で解雇ではないと明文化すれば、中途採用に積極的になる企業が増えるだろう。
という記事。

こうすれば非正社員が多いということ自体はそんなに問題にはならなくなり、
日本型雇用慣行で生じる課題を改善していけるのではないか、というお話。

8.29.2011

明日の代表選は。

深いことは何も知らんという前提で思うこと。

海江田さんなら傀儡政権になりそう。

小沢さんは野党時代に、何はともあれ与党にならないと何もできん、
っていうスタンスだったと思う。
それが今回は党内争いに場を移して同じ姿勢が見て取れる。
だから不本意でも鳩山さんの推す海江田さんを支援して、
あとは院政よろしく海江田さんを傀儡とした政権の出来上がり、っていう。

けどたぶんこうなったら支持率は落ちちゃって、結局次の選挙で負けて野党に逆戻り、
てことになるんじゃないかな。

だいたい、経産相をやめるって言ってたくせに、辞めずにそのまま内閣総辞職されちゃう人が
そのまま代表選に名乗りを上げて首相にまでなっちゃうってのはおかしくないかい。

しかもせっかくの3党合意も見直しちゃうんでしょ。
ねじれ国会は混迷さらに極まっちゃうよ。
マニフェストに縛られすぎてもあかんって。

選挙に勝つ視点でいうなら、もはや前原さんしかないと思う。
昔はタカ派っぽくて嫌いだったけど、小沢さん鳩山さんよりは好きかな。
中国とかロシアに足元見られてる今はちょっとくらいタカっぽい方がいいかもしれんし。
TPPにも前向きだし。
今回出馬を遅らせてしまったのが最終的にはアダとなってしまいそう。

野田さんの増税を怖がらず言う姿勢は割といいと思う。
あとは法人減税。

ピンポイントの内容だと鹿野さんが1票の格差是正を掲げているのはいいと思う。

馬淵さんのことはよく知らないw スポーツマンっぽいw

8.18.2011

菅さんの後釜選びは。

野田さんのトーンダウンを見てよ!

誰か一人くらいは確固たる意志でいつまでにいくらの増税が必要だ、
と貫徹して叫び続ける人はいないのか!

増税の是非はともかく、態度が変わってくのを見るのはもういやだな。

大連立も、数年前から何回も話があったけど、結局実現しそうにないな。。

8.17.2011

フェルマーの誕生日

グーグル先生によると今日はフェルマーの誕生日みたい。
今ちょうどサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読んでる。なんてタイムリー!

この本にあった数学の豆知識、、、

●世界の様々な川の長さに関して。

「水源から河口までの川の長さ」と「水源から河口までの直線距離」との比は、
平均すると3よりちょっと大きいくらいらしい。
それはなんと円周率。すごっ


●23人の人が集まると、そこに同じ誕生日の人が1組いる確率は50%を超えるらしい。

直感的には信じられんな。
wikiのリンク


●素数年生きるセミ

素数の年ごとに成虫になる蝉がいるらしい。17年とか13年とか。
寄生虫を逃れるためだとか。
少し大きな素数なら2年ごととか3年ごとの寄生虫がいたとしても、
なかなか鉢合わせしないという素数の性質が使われていると。すごっ

8.13.2011

「職場の多様性、危機に強く」のメモ

震災をきっかけに会社員の生活様式が変化しつつあるらしい。

2011年8月12日の日経25面から。
東レ研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長 渥美由喜さんの記事。

育児する男性や女性の職場進出など、職場に関わる多様性は増しており、
一方、業務の効率化はさらに求められており、仕事と生活の調和の重要性は高まっているようだ。

仕事と生活を重視する度合いで社員は4つに分類できるそうだ。

・イキイキ社員 = 仕事を重視+生活を重視
・ダラダラ社員 = 仕事は軽視+生活もいいかげん
・ヌクヌク社員 = 仕事はそこそこ+生活は重視
・バリバリ社員 = 仕事重視+生活は軽視

日本の女性が活躍し始めたとき(第1世代)は大体が「バリバリ社員」型らしい。
ただし「過労バリバリ」に陥る場合も多いみたい。

その次に活躍してきた女性(第2世代)は「イキイキ社員」が多いけど、職場では孤立しがちで、
トータルで見るとここ数十年はやっぱり妊娠・出産・育児を機に女性の6割が仕事を辞める、そうだ。

けど、男性だけでなく女性が活躍するという多様性によって経営効果が出ることは結構あるらしい。

ノルウェーでは2006年に大企業に対して取締役会の4割以上を女性にするよう法律で義務付けた。達成しないと上場廃止。これは厳しい。法律制定前は6%だったらしい。

強制させることに反発があった(競争力が落ちるという理由とかで)けど、企業の自主性に任せてたら100年たっても無理、という判断で政府は押し切った。

その後の聞き取りでは、「リスク管理が高まった」とか、「人事労務管理がこまやかになり」とかいう効果があったみたい。
(個人的には、4割が女性になったんだからそりゃ肯定的な意見も多くなるわ、とは思う。。。)

ともかくこういう制度によって男性側にもイクメンとかの多様化を促すこうかもあって、全体的に良い影響があるのだそうだ。
(現在の女性取締役の割合は、ノルウェー:44.2%、スウェーデン:21.9%、ブルガリア:17.0%…米:15.2% …日本:1.4%、、らしい。日本の後には中東の国々だけ。この辺の文化は根強そうだ。。)

モノカルチャーは質がそろってて集団で成果を上げるには良さそうだけど、
震災とか危機に直面すると、受け身の社員が多いとかで弱さが出るみたい。
「多様性の高い企業では社員が主体性をもって機敏に判断、行動している」んだって。

なるほどねぇ。
DNAの話を思い出した。
遺伝子の配列は、多様性の確保のために完璧なコピーはできないようになってて、
これは環境の変化に対応してゆく余地を残すためだ、ってきいたことある。
自然もその方がいいと判断したかのようだ。心にとめとこう。

そういえば斉藤孝さんも読書力って本で、たくさんの本を読むと、
原理主義とかみたいにall or nothingの考えに陥らないで判断力がつく、みたいな話してたな。

しかし政府の無理矢理押しつける政策は凄い。相当の覚悟が必要だね。日本だとどうなるだろ。

8.05.2011

火の鳥 未来編

自分のまとめ能力と備忘録用のメモの公開!

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西暦3404年

地球の地表は荒みきり、地下にメガロポリスを作って生活する人類。

全部で5つあるメガロポリスのうちの1つ「ヤマト」が舞台。

「人類戦士」と呼ばれるマサトが主人公。
人間に夢を見させてくれる不思議な生物・ムーピーのタマミと一緒に暮らしてる。

メガロポリスは5つとも別々の電子頭脳の決定で全てが動いていて、
人類戦士はその決定をもとにメガロポリスの運営を行っている。

ある日、人類に幻想を持たせるムーピーは危険だ、
という理由からタマミを処分しろという命令をマサトは受ける。

命令はヤマトの電子頭脳・ハレルヤから。

マサトはその命令に逆らってタマミを連れてヤマトを脱出し、地表に逃げ出したが、
地表の厳しい環境の中、行き倒れになる。

ここで猿田博士が登場し、マサトは救われた。
猿田博士は、人間を除いてほとんど絶滅してしまった動物たちを復活させようと、
地表に建てた研究所で研究を行っていた。

ここでマサトは猿田博士と一緒に研究を進めることになった。

一方、ハレルヤはマサトを探し出して処分しようとするが、
別のメガロポリス(レングード)の電子頭脳・ダニューバーはマサトが亡命してくれば受け入れる考えを明かした。

これをきっかけにして電子頭脳どうしが言い争いになり、戦争の決定がくだされ、
水爆により全てのメガロポリスが壊滅した。放射線により地球は汚染された。
地表にある猿田博士の研究所だけが無事に残った。

地球の生命復活は、猿田博士とマサトに託された。
そんな中、火の鳥が研究所に現れ、マサトを生命復活の立役者と指名し、マサトは死なない体になった。

その後地震により猿田博士の研究所も崩壊し、地球上の生命はマサトとムーピーのタマミだけになった。

500年後にタマミが死んでしまったそのあとも、
1万年間マサトは研究を進めたが生命は上手く創れなかった。

ある日マサトは海に炭素・水素・酸素の混ざりものを流し込み、自然に任せることにした。

その狙いは当たり、原始的な生物が誕生し、植物が生まれ、動物も生まれた。
人間が再び生まれてくるかと期待したが、実際は異様な世界が展開される。

意図に反してナメクジが進化し、突然変異で直立歩行するナメクジが生まれ、
文明を築いてゆく、という気味の悪い世界が広がった。

しかしナメクジの人(?)種間の争いにより、彼らも絶滅した。

その後、ようやくかつてと同様に人類が誕生した。
しかし、何十億年もの過去に生きていた自分の頃の人類と比べて
なんら変わっていない新人類の姿をみて、マサトは失望を覚えた。

そのとき火の鳥が再び現れて、30億年ぶりにマサトと会話を始める。

動植物・細胞はもちろん、銀河系・惑星・地球から、分子・原子・素粒子に至るまで
宇宙生命(コスモゾーン)が宿っていて生きている、という話をマサトにする。
そしてマサトは火の鳥と一体となり、タマミやその他たくさんの宇宙生命と一体となる。

そのあとの最後のくだりと火の鳥のコメントに言葉を失ってしまう。そのまんまメモ。

「生物が滅びてまた現れて進化して 栄えて滅びた……(略)
人間だって同じだ どんどん文明を進歩させて結局は自分で自分の首をしめてしまうのに
『でも今度こそ』と火の鳥は思う 『今度こそは信じたい』
『今度の人類こそきっとどこかで間違いに気がついて……』
『命を正しく使ってくれるようになるだろう』と……」

手塚治虫の世界観の壮大さに圧倒されて、自分の世界観も変わってしまうような作品。