10.30.2011

統計の話と自分の感受性くらいの話

●天声人語にあった統計の話。

「規則を曲げて無理な仕事をさせることもあるが、仕事以外でも人の面倒をよく見る」
という課長を良いと答える人は84%。

前後を入れ替えて
「仕事以外でも人の面倒をよく見るが、規則を曲げて無理な仕事をさせることもある」
だと47%に減る。

だそう。日本語は後半に言いたいことをもってくるべき、ということと、
質問にも意図が絶対込められるという戒めにしよう。


●自分の感受性

茨木のり子さんのこの詩は、
「かつて戦争で生活から芸術・娯楽が消えていった時に、
胸中で思っていた事をうたいあげたものだった。」らしい。
http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/shisyu.html

最初は自分に向けられているような気がした。
現代への警鐘というか。

コピペで本文をメモさせてもらう。

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自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

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