1.21.2012

売り方としての仕組み(2012年1月20日の日経)

AppleがiTunesとかAppストアとかの仕組みを上手に作ったおかげでiPodが一世を風靡した、というのは良く言われる話。

オリンパスもそれと同様の構図で内視鏡を売る仕組みが優れているらしい。
日経のコラムではそれを「見えない資産」として表現し、オリンパスが問題を抱えているにもかかわらずM&A市場で高い評価を受けている所以だと書いていた。

内視鏡の故障対応や微妙な調整、さらには医師に対する扱い方のトレーニングなど、細かい要望に応える体制をオリンパスは整え、内視鏡の圧倒的なシェアを獲得した。

一回トレーニングとかやってしまえば、その後そのお医者さんは基本的には同社製品を使ってくれるので囲い込める、という戦法。
こち亀で両さんが儲けようとするときに良く「始めが肝心だ」って言ってるの思い出した。
例えとしてクラウンおやじ(車はクラウンしか知らないおやじ)とかを挙げたりしてたな。

アップルのような場合だけでなく、製造業においても仕組み作りは大事だ、という教え。
モノを生かす仕組みを用意することは、商売においてはモノを作ることと同じかそれ以上重要で、モノの価値を何倍にも高められる、ということを忘れずにいたい。

かつてCDを普及させたソニーは、レコード全盛のころにカラヤンの協力をもとにレコード業界を説き伏せたらしい。こういう世界を巻き込む仕組みづくりを再び行えれば日本の製造業は再び躍進する。と書いてコラムは結ばれていた。

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